いつも最高のエンターテインメントを提供してくれるマーベルですが、今回はNetflixで公開されているオリジナル作品についてご紹介します。

Netflixオリジナル制作のマーベル作品について

Netflixでは、マーベルとの共同制作で、オリジナルのドラマシリーズが配信されています。

いよいよ「アベンジャーズ インフィニティウォー」の公開も控えたいま、マーベル世界にどっぷり疲れること間違いなし。
ちなみにNetflixのマーベル作品は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と世界観を共有しており、「アベンジャーズ」等との将来的なクロスオーバーも期待できます。

各ドラマシリーズは大人向けの重厚な作品になっているので、映画とはまた違った楽しみ方が出来るでしょう。

作品

デアデビル/シーズン1

マーベルのNetflixオリジナルドラマを代表するのがこの「デアデビル」シリーズです。
原作でも人気の高いキャラクターで、別の世界観で映画化もされています。

盲目の弁護士であるマシュー・マードックが「デアデビル」として悪を懲らしめるストーリーですが、そこはやはり単純ではない大人のドラマ。友情や恋愛はもちろん、犯罪を牛耳るフィクサーや謎の組織もいろいろ絡んできてどんどん引き込まれる展開になっています。
このデアデビルが命を賭して守る、ニューヨークのヘルズ・キッチンという街も、関連作品で共通して登場する舞台となります。登場人物や世界観もこのシリーズのベースとなるので、まずはこの作品から観ることになるでしょう。

デアデビル/シーズン2

シーズン1は宿敵ウィルソン・フィスクとの戦いが描かれましたが、シーズン2ではダークヒーローであるパニッシャーやかつての恋人エレクトラ、悪の組織「ヤミノテ(ザ・ハンド)」との展開が描かれます。
おそらくシーズン1で虜になってしまうので、自動的にそのまま再生することになります。

ジェシカ・ジョーンズ/シーズン1

「ジェシカ・ジョーンズ」は、よくあるヒーローものとは違った、サスペンススリラー的な作品です。
ヒーロー気質とは程遠い、自己中心的な私立探偵のジェシカが主役です。

個人的にはこのジェシカ・ジョーンズというキャラクターは、このシリーズを通して最も気に入っています。
超人的な力はあるけれど、コスチュームに着替えて悪と戦うというわけでなく、仕事以外で積極的に人助けすることもなく、ただ過去のトラウマとその原因となった者への憎しみと戦っています。トラウマを抱えたヒーローというのはもはや定番の設定ではありますが、ジェシカは人間くささの強いキャラクターに感じたからです。(あとすごいツンデレで、演じる女優もかわいい)

さらに宿敵であるキルグレイブ(パープルマン)は、トップ級に恐ろしく不快なキャラクターです。その能力はお楽しみに!

ジェシカ・ジョーンズ/シーズン2

ルーク・ケイジ

舞台はニューヨークのアフリカ系の街ハーレム。
ジェシカ・ジョーンズ/シーズン1で登場したルークが主役となり、街を脅かすマフィアや政治家と対峙し、街を守るために戦います。

ルーク・ケイジもまた魅力的なヒーローです。「男気」という言葉が似合うでしょう。
能力は鋼鉄の体とパワー。刃物はもちろん銃弾(例外あり)も通さないめちゃくちゃな強さです。肉弾戦では基本的に負けません。

ヒップホップやジャズが流れるアフリカ系文化の演出もとっても味がある作品です。

アイアン・フィスト

アイアン・フィストはその名の通り、鋼鉄の拳と憲法で戦うヒーローです。
正直なところ、主役のダニー・ランドの性格や言動は「おいこいつ大丈夫なのか」という感じでヒーローとはいえない幼稚さを感じてしまいます(もちろんそういった意図で作られています)。またこれまでと比べるとストーリー的には物足りなさがあるかもしれません。
ただアクションシーンはシリーズを通して最上級に痛快で、「早くあの拳を光らせてくれ!光った!」というカタルシスが感じられます。

「アイアン・フィスト」としての使命や、ストーリー上の宿敵がこの後の「ディフェンダーズ」につながっていくので、ディフェンダーズのために観るという意味合いが強いかもしれません。

ディフェンダーズ

このNetflixオリジナル制作のマーベル作品でいうところのクロスオーバー作品であり、アベンジャーズ的なお祭り騒ぎがこのディフェンダーズです。
共通の敵である悪の組織「ヤミノテ(ザ・ハンド)」と力を合わせて戦います(でもあんまり仲良くはない)。
といってもオールスターのド派手な戦いを繰り広げる、とかはそんなになく、アベンジャーズ的な盛り上がりは期待しないほうが良い気もします。
それよりも、これまでの各作品の登場人物やエピソードがつながり、にやにやできる展開を楽しめる作品に仕上がっています。

ここまでの集大成として見なければならない、そして十分に満足できる作品です。

パニッシャー

家族を奪われ復讐の鬼と化した「パニッシャー(私刑執行人)」が主役の作品です。
デアデビルでも十分にピックアップされたキャラクターですが、やはり人気が高く、独立した作品として公開されました。
パニッシャーであるフランク・キャッスルは、正しくアメリカ人が好きそうなバックボーン(元軍人、家族を失っている、復讐に燃えている、など)をもったキャラクターです。
熱いダークヒーローパニッシャー、これは見逃せません。

今後の展開

「デアデビル/シーズン3」、「パニッシャー/シーズン2」、「ルーク・ケイジ/シーズン2」、「ジェシカ・ジョーンズ/シーズン3」の製作・公開が決定されています。
またディフェンダーズ的なクロスオーバーとなるかは未定ですが大いに期待できるでしょう。